20代の退職マニュアル!円満退職の切り出し方から失業手当の受給手続きまで徹底解説
この記事で分かる事、ポイント
  • 20代が円満退職を目指すべき理由とメリット
  • 失業手当の仕組みと受給条件(12ヶ月の壁)
  • 上司に退職を切り出すベストなタイミングと例文
  • ハローワークで行う具体的な受給手続きの流れ
  • 待機期間と給付制限期間の正しい過ごし方
  • 転職先が決まっている場合やアルバイトの扱い
  • 次のキャリアへ向けて損をしないための戦略

「もう、明日から会社に行きたくない…」

毎朝、重たい体を引きずって満員電車に揺られながら、そうつぶやいていませんか?

実は私も、新卒で入った会社を2年目で辞めようとした時、同じ気持ちでした。

上司の顔色を伺いながら「辞めます」の一言が言えなくて、胃がキリキリする毎日。

それに何より、「辞めた後のお金、どうしよう?」という不安が、足枷のように重くのしかかっていました。

でも、安心してください。

退職は「逃げ」ではなく、あなたの人生をより良くするための「戦略的な撤退」です。

この記事では、20代のあなたがトラブルなく会社を卒業し、失業手当というセーフティーネットをしっかり使いながら、次のステージへ進むための具体的な手順を解説します。

難しい法律の話は抜きにして、私の実体験も交えながら、まるで友達に相談するような感覚でお伝えしていきますね。

さあ、深呼吸して。

あなたの新しい人生の第一歩を、一緒に踏み出しましょう。

目次

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20代が円満退職を目指すべき理由と失業手当の基礎知識

この章のポイント
  • なぜ「バックレ」はNG?円満退職が次のキャリアを作る
  • そもそも失業手当とは?20代が知っておくべき雇用保険の仕組み

まずは、具体的な手続きに入る前に、「なぜ円満に辞めるべきなのか」そして「失業手当とは何なのか」という土台の部分をお話しします。

「もう限界だし、バックレちゃダメかな?」と思う気持ち、痛いほど分かります。

私も上司からの着信を無視して、布団に潜り込みたい衝動に駆られたことが何度もありましたから。

でも、ここで感情に任せて動くと、後で痛い目を見るのは自分自身なんです。

ここでは、20代のキャリアを守るためのマインドセットと、あなたを守る最強の武器である「雇用保険」について、基本のキから解説していきます。

ここを理解しておくだけで、退職に対する漠然とした不安が、具体的な計画へと変わっていくはずですよ。

なぜ「バックレ」はNG?円満退職が次のキャリアを作る

結論から言うと、どれだけ会社が嫌いでも「バックレ」だけは絶対に避けてください。

なぜなら、バックレることは、自分の履歴書に泥を塗る行為に他ならないからです。

例えるなら、借りていたアパートをゴミ屋敷のまま夜逃げするようなもの。

次の入居審査(=転職活動)で不利になるのは目に見えていますよね。

退職手続きが完了しないと、離職票が発行されず、失業手当の手続きすら始められません。

最悪の場合、損害賠償請求…なんて怖い話もゼロではないんです。

社会は意外と狭いもので、悪い噂はすぐに広まります。

特に20代はこれからのキャリアが長いので、今の業界で再会する可能性だってあります。

「あの時、ちゃんと挨拶して辞めてよかった」と思える日が必ず来ます。

立つ鳥跡を濁さず、というのは、他人のためではなく、未来のあなた自身を守るための知恵なのです。

今の辛さは一時的なものですが、退職の経緯は一生ついて回ることを忘れないでくださいね。

そもそも失業手当とは?20代が知っておくべき雇用保険の仕組み

「失業手当」という言葉は知っていても、自分が本当にもらえるのか不安じゃありませんか?

正式には「基本手当」といい、私たちが毎月の給料から天引きされている「雇用保険料」が原資になっています。

つまり、これは会社からの恵みではなく、あなたが積み立ててきた「権利」なんです。

車の保険に入っていたら、事故に遭った時に保険金を受け取りますよね?

それと全く同じで、「失業」という事故に遭った時に受け取る正当な権利なのです。

受給額は、ざっくり言うと「辞める前の給料(額面)の50%〜80%くらい」です。

20代の若い世代ほど給付率は高めに設定されています。

ただし、明日ハローワークに行けばすぐにお金がもらえるわけではありません。

この「タイムラグ」と「手続きの複雑さ」が最大の壁です。

多くの人がここで挫折したり、損をしたりしています。

だからこそ、正しい知識で武装して、もらえるものはしっかりともらう準備が必要なんですよ。

【Step1】上司も納得!20代のための円満退職の手続きと流れ

この章のポイント
  • 退職を切り出すベストなタイミングと伝え方
  • 引き止められないための「退職理由」の作り方【例文あり】
  • 有給消化と業務引継ぎをスムーズに進めるコツ

さて、ここからがいよいよ本番、退職の実践編です。

退職において最大の難関は、間違いなく「上司に辞意を伝えること」でしょう。

心臓が口から飛び出るくらい緊張しますよね。

私も上司に「ちょっとお話が…」と声をかけるのに、3日くらいかかりました(笑)。

でも、伝え方とタイミングさえ間違えなければ、案外あっさりと進むものなんです。

この章では、上司を納得させ、かつ引き止めにあわないための「賢い立ち回り方」を伝授します。

円満退職は、あなたの新しい門出を祝ってもらうための重要なセレモニーだと思って、準備を進めていきましょう。

退職を切り出すベストなタイミングと伝え方

退職を切り出すタイミングは、法律上は「2週間前」ですが、円満退職を目指すなら「1ヶ月〜2ヶ月前」がベストです。

なぜなら、会社側にも後任を探したり、引き継ぎをする準備期間が必要だからです。

繁忙期や大きなプロジェクトの真っ最中に「辞めます」と言うのは、火事の現場で「水飲むので休憩します」と言うようなもの。

当然、上司も感情的になりやすいです。

切り出す時は、必ずアポを取りましょう。

「今後のキャリアについて相談したいことがあります」とメールやチャットで時間を確保するのがスマートです。

いきなり「退職願」を叩きつけるのはドラマの中だけにしておきましょう。

まずは「退職したいという意思」を口頭で伝え、合意が得られてから書類を提出するのが社会人のマナーです。

場所は、他の社員に聞かれない会議室などが鉄則です。

周りの空気を悪くしない配慮ができるかどうかが、円満退職のカギを握っています。

引き止められないための「退職理由」の作り方【例文あり】

退職理由を聞かれた時、正直に「給料が安いから」「上司が嫌いだから」と言っていませんか?

それは火に油を注ぐようなものです。

退職理由は「個人的な事情」かつ「前向きな理由」にするのが鉄則です。

会社側が「それなら仕方ないね、応援するよ」と言わざるを得ない理由を用意しましょう。

これは心理学でいう「一貫性の原理(自分の言動を貫こうとする心理)」を利用するのではなく、相手に反論の余地を与えないテクニックです。

以下に、使える例文をいくつか紹介します。

  • キャリアチェンジ: 「今の仕事で学んだことを活かしつつ、以前から興味のあった〇〇の分野に挑戦したいという気持ちが強くなりました。」
  • スキルアップ: 「20代のうちに、もっと専門的な〇〇のスキルを身につけるために、別の環境で修行し直したいと考えています。」
  • 家庭の事情: 「家庭の事情で、どうしても実家に戻らなければならなくなりました。(※嘘はバレない範囲で)」

ポイントは、「会社への不満」を「自分の夢や目標」に変換すること。

「今の会社では実現できない」という点を強調すれば、引き止めようがありません。

嘘をつくのは心苦しいかもしれませんが、これは円満に別れるための「優しい嘘」だと割り切りましょう。

「相談」ではなく「報告(決定事項)」として伝える意志の強さも大切です。

迷っている素振りを見せると、「給料上げるから」「部署異動させるから」と甘い言葉で引き止められてしまいますよ。

有給消化と業務引継ぎをスムーズに進めるコツ

「有給なんて取れるわけない」と諦めていませんか?

有給休暇は労働者の権利ですから、堂々と消化してOKです。

ただし、全部消化して「あとはよろしく!」と去っていくのは、さすがに心証が悪すぎます。

引継ぎは、リレーでバトンを渡すようなもの。

しっかりと次の走者(後任)が走り出せるように渡すのが礼儀です。

まずは、自分の業務をリストアップし、誰に何をいつまでに引き継ぐか、「引継ぎスケジュール」を作成しましょう。

これを上司に見せることで、「こいつは責任感があるな」と信頼され、有給交渉もしやすくなります。

マニュアルを作成しておくのも効果的です。

「私がいないと回らない」状態は、自分の首を絞めるだけです。

最終出社日から逆算して、有給消化期間を確保する。

この段取りこそが、大人の去り際というものです。

引継ぎさえ完璧なら、誰も文句は言えません。

堂々と有給を使って、次の生活へのリフレッシュ期間に充ててください。

【Step2】辞める前に確認!20代の失業手当受給における「12ヶ月の壁」

この章のポイント
  • 受給条件の基本:離職前2年間に12ヶ月以上の勤務が必要
  • 勤続1年未満でもチャンスあり?「特定理由離職者」とは
  • 自己都合退職と会社都合退職で変わる受給時期と金額

ここからは、お金の話、つまり失業手当の受給条件について詳しく見ていきます。

多くの20代が陥りやすい罠が、この「受給条件」なんです。

「会社を辞めれば誰でももらえる」と思っていると、ハローワークの窓口で「あなたは対象外です」と告げられ、目の前が真っ暗になる…なんてことになりかねません。

特に重要なのが、勤務期間に関する「12ヶ月の壁」です。

でも、諦めるのはまだ早いです。

条件に足りなくても救済されるケースがあるのをご存知ですか?

知っている人だけが得をする、この制度の裏側(といっても正規のルールですが)をしっかり解説します。

受給条件の基本:離職前2年間に12ヶ月以上の勤務が必要

失業手当をもらうための大原則。

それは、「退職日以前の2年間に、雇用保険の被保険者期間が通算して12ヶ月以上あること」です。

簡単に言うと、「過去2年間のうち、トータルで1年以上働いて保険料を払っているか?」ということです。

新卒入社で半年や10ヶ月で辞めてしまった場合、この「12ヶ月」に届かず、原則として失業手当はもらえません。

これはショックですよね。

「被保険者期間」とは、ざっくり言うと「月に11日以上働いた月」のこと。

フルタイムで働いていれば問題ありませんが、欠勤が多かった月などはカウントされない場合があるので注意が必要です。

複数の会社で働いていた場合、空白期間が1年以内なら合算できます。

例えば、A社で8ヶ月、B社で5ヶ月働いていれば、合計13ヶ月でクリアとなります。

まずは自分の給与明細や離職票を見て、加入期間を確認してみましょう。

勤続1年未満でもチャンスあり?「特定理由離職者」とは

「えっ、私まだ入社10ヶ月なんだけど…絶望的?」

そう思ったあなた、まだ諦めないでください。

実は、例外的に「離職前1年間に被保険者期間が6ヶ月以上」あれば受給できるケースがあるんです。

それが「特定理由離職者」という枠組みです。

お役所言葉で難しそうですが、要するに「やむを得ない事情で辞めた人」のこと。

具体的には以下のようなケースが当てはまります。

  • 有期雇用契約(契約社員など)が更新されずに雇い止めになった
  • 心身の病気や怪我で働けなくなった
  • 結婚や転勤に伴う引越しで通勤不可能になった
  • 親の介護が必要になった

特に20代で多いのが、「仕事のストレスで体調を崩した」というケース。

もし医師の診断書があれば、自己都合退職ではなく、この「特定理由離職者」として認められる可能性があります。

これを知っているかどうかで、数十万円の損得が変わることもあります。

「私はただの自己都合だし…」と決めつけず、ハローワークで相談してみる価値は大いにありますよ。

自己都合退職と会社都合退職で変わる受給時期と金額

退職には大きく分けて「自己都合」と「会社都合」の2種類があります。

この違いは、失業手当をもらう上で天と地ほどの差があります。

ほとんどの人は「一身上の都合」で辞めるので「自己都合退職」になります。

この場合、以前は3ヶ月の「給付制限期間(待機期間)」がありましたが、現在は原則2ヶ月に短縮されています(5年間に2回まで)。

つまり、申請してから実際にお金が振り込まれるまで、約3ヶ月近く待たされることになります。

一方、リストラや倒産、ハラスメントなどによる「会社都合退職」の場合。

こちらは7日間の待機期間の後、すぐに支給が始まります。

さらに、給付日数も自己都合より長くなるケースが多いです。

もし、残業代の未払いやパワハラが原因で辞めるなら、証拠を集めて「会社都合」を主張すべきです。

会社は助成金の関係で「自己都合」にしたがりますが、ハローワークに証拠を出せば覆ることもあります。

これは心理学でいう「損失回避の法則」ですが、人は利益を得るより損を避ける方に必死になります。

会社に言いくるめられず、自分の正当な権利を守るための知識武装をしておきましょう。

【Step3】ハローワークで手続き!失業手当を受給する具体的な申請手続き

この章のポイント
  • 会社から絶対に受け取るべき4つの書類リスト
  • ハローワークでの求職申込みから受給資格決定までの流れ
  • 7日間の待機期間と給付制限期間(2ヶ月/3ヶ月)の過ごし方
  • 失業認定日の活動実績作りと認定申告書の書き方

会社を辞めたら、次はハローワークとの戦い(?)が始まります。

初めてハローワークに行く時って、なんだか緊張しますよね。

私も「怒られるんじゃないか」「書類不備で追い返されるんじゃないか」とドキドキしながら自動ドアをくぐりました。

例えるなら、RPGゲームで冒険者ギルドに登録しに行くようなものです。

正しいアイテム(書類)を持って、手順通りに進めれば、必ずクエストは達成できます。

ここでは、実際にハローワークに行ってからお金を受け取るまでの、超具体的なフローを解説します。

この手順書通りに進めば、迷うことはありませんよ。

会社から絶対に受け取るべき4つの書類リスト

ハローワークに行く前に、まずは装備(書類)を揃えなければなりません。

これらの書類は、辞めた後、会社から郵送されてくるのが一般的です。

「いつまで経っても届かない!」と焦らないように、退職時に「いつ頃送ってもらえますか?」と確認しておきましょう。

  1. 雇用保険被保険者離職票(1・2): これが最強に重要です。失業手当の申請書そのものです。
  2. 雇用保険被保険者証: 小さな紙切れです。転職先でも使います。
  3. 源泉徴収票: 年末調整や確定申告で必要になります。
  4. 年金手帳: 会社で保管していた場合は返却されます。(現在はマイナンバーで管理されることも多いですが)

特に「離職票」がないと何も始まりません。

法律では退職後10日以内に会社がハローワークへ手続きすることになっていますが、遅れる会社もザラにあります。

2週間経っても届かなければ、遠慮なく会社に催促の電話を入れましょう。

それでもダメなら、ハローワークに相談すれば会社に指導してくれます。

待っているだけの時間は、お金が入ってこない期間が伸びるだけ。

ここでも自分から動く主体性が大切です。

ハローワークでの求職申込みから受給資格決定までの流れ

書類が揃ったら、いざ管轄のハローワークへ出陣です。

持ち物は以下の通り。

離職票1・2、マイナンバーカード(なければ通知カード+身分証)、写真2枚(最近はマイナンバーカード提示で省略できる場合もあり)、印鑑、本人名義の通帳です。

窓口に行くと、「求職申込み」を行います。

失業手当は「働く意思があるのに仕事が見つからない人」のための制度なので、「仕事探してます!」という登録が必要なんですね。

その後、離職票を提出し、受給資格の決定を受けます。

ここで離職理由(自己都合か会社都合か)の判定が行われます。

もし離職票の理由に納得がいかない場合は、ここで異議を申し立てることができます。

手続きが終わると、「雇用保険受給資格者証」のしおりをもらい、初回の説明会の日時を指定されます。

これで第一関門突破です。

所要時間は混雑具合によりますが、半日仕事になる覚悟で行った方がいいでしょう。

7日間の待機期間と給付制限期間(2ヶ月/3ヶ月)の過ごし方

手続きをしたからといって、すぐにお金はもらえません。

まずは全員共通で「7日間の待機期間」があります。

この期間は「本当に失業状態か」を確認する期間なので、絶対にアルバイトをしてはいけません。

たった数時間のバイトでもバレたら待機期間がリセットされたり、不正受給とみなされるリスクがあります。

じっと我慢の子です。

その後、自己都合退職の場合は「給付制限期間(2ヶ月または3ヶ月)」に入ります。

この期間はバイトをしてもOKですが、週20時間以上働くと「就職した」とみなされて手当がもらえなくなる可能性があるので注意が必要です。

この数ヶ月間は、収入ゼロで生活しなければなりません。

だからこそ、退職前に貯金を確認しておくことが重要なんですね。

この期間を「ただの休み」にするか、「スキルアップの期間」にするかで、再就職の質が変わってきます。

失業認定日の活動実績作りと認定申告書の書き方

待機期間や制限期間が終わると、いよいよ支給が始まりますが、そのためには4週間に1回「失業認定日」にハローワークへ行く必要があります。

ここで「ちゃんと就職活動してますよ」という報告(失業認定申告書)を提出します。

原則として、前回の認定日から今回までに2回以上の求職活動実績が必要です。

「求職活動実績」とは、単に求人サイトを眺めるだけではダメです。

ハローワークでの職業相談、セミナー参加、実際の求人応募などがカウントされます。

一番手っ取り早いのは、認定日の帰りにそのまま窓口で職業相談をしてしまうこと。

「どんな求人がありますか?」と相談するだけで1回にカウントされます。

嘘の申告は絶対にNGです。

不正受給は3倍返し(支給額の3倍を返還)という重いペナルティがあります。

真面目に活動していれば何も怖くありません。

堂々と実績を作って、堂々と手当を受け取りましょう。

20代の退職でよくある失敗と失業手当に関するQ&A

この章のポイント
  • 転職先が決まっている場合は手当をもらえない?
  • アルバイトをしながら受給することは可能?
  • 再就職手当(お祝い金)をもらうための条件

ここまで一通りの流れを解説しましたが、やっぱり個別のケースでは悩みが出てくるものです。

「私の場合はどうなんだろう?」

そんな疑問にお答えするために、20代の相談者さんからよく受ける質問をQ&A形式でまとめました。

これを知っておけば、「しまった!知らなかった!」という後悔を防げるはずです。

かゆい所に手が届く情報をお届けします。

転職先が決まっている場合は手当をもらえない?

はい、残念ながら転職先が決まっている状態で退職した場合、失業手当はもらえません。

なぜなら「失業状態(仕事を探している状態)」ではないからです。

でも、落ち込まないでください。

もし退職日の翌日から次の会社で働くのではなく、入社までに少し期間が空く場合でも、基本的には「就職が決まっている」とみなされます。

しかし、これは素晴らしいことです。

失業手当をもらわない=空白期間なくキャリアが継続するということ。

手当をもらうことが目的ではなく、より良い仕事に就くことが目的のはずです。

もし入社までの期間が長すぎて生活が苦しいなら、短期バイトなどで繋ぐのが現実的でしょう。

アルバイトをしながら受給することは可能?

「生活費が足りないからバイトしたい…」

結論から言うと、可能です。ただし、厳しいルールがあります。

待機期間(7日間)は絶対NGですが、給付制限期間中や受給期間中でもバイトはできます。

ただし、以下の点を守る必要があります。

  • 必ず認定申告書で申告すること(隠すと不正受給)
  • 週20時間未満に抑えること(20時間以上だと就職とみなされる)
  • 1日4時間以上働くと、その日の分の手当は支給が先送りになる(減額されるわけではない)

申告すれば、働いた日数の分だけ手当の支給が後ろにズレるイメージです。

「手当+バイト代」で二重取りできるわけではありませんが、総支給額が減るわけではないので安心してください。

ルールを守って、賢く生活費を補填しましょう。

再就職手当(お祝い金)をもらうための条件

「手当をもらい切るまで就職しない方がお得なんじゃ?」

そう考える人もいますが、実は早く就職した人へのボーナス制度があります。

それが「再就職手当」です。

失業手当の給付日数を3分の1以上残して早期に就職した場合、残りの手当の60%〜70%を一括でもらえる制度です。

例えば、90日分の手当があって、30日目で就職が決まったら、残り60日分の70%がドカンと振り込まれます。

これ、すごくないですか?

早く就職して給料をもらいつつ、手当の一部ももらえる。

ダブルでお得な制度なんです。

ダラダラと失業期間を延ばすより、スパッと次の仕事を決めてこの手当をもらうのが、20代にとっては最強の戦略かもしれません。

まとめ:20代の退職手続きを完了させ、円満に次のステージへ

ここまで、20代の円満退職から失業手当の受給まで、一気に駆け抜けてきました。

少しは不安が和らいだでしょうか?

退職は、終わりではなく「始まり」です。

面倒な手続きや上司との話し合いは、すべて新しい自分に出会うための通過儀礼に過ぎません。

失業手当というセーフティーネットがあることを知った今、あなたはもう、嫌な仕事に縛られ続ける必要はないのです。

「逃げる」のではなく「選ぶ」ために、一歩踏み出してみませんか?

あなたのその勇気ある決断が、数年後「あの時辞めて本当によかった」と笑える未来に繋がっていることを、私は確信しています。

応援していますよ!

この記事のまとめ
  • バックレ退職は履歴書を汚すので絶対に避ける
  • 円満退職は自分の未来を守るための戦略的行動
  • 失業手当は働く権利として堂々と受け取っていい
  • 受給には過去2年間で12ヶ月以上の勤務実績が必要
  • やむを得ない事情なら半年勤務でも受給可能な場合あり
  • 退職は1ヶ月〜2ヶ月前に上司にアポを取って伝える
  • 退職理由は「個人的かつ前向きな理由」で武装する
  • 有給消化と引継ぎはセットで考えて計画する
  • 会社都合退職なら待機期間7日ですぐもらえる
  • 離職票がないとハローワークで手続きできない
  • 7日間の待機期間中は絶対にバイトをしてはいけない
  • 求職活動実績は認定日当日の相談でもカウント可能
  • バイトは週20時間未満かつ申告すればOK
  • 早期就職なら再就職手当でお祝い金がもらえる
  • 正しい知識があれば退職後の生活は怖くない
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