- アシックス独自の幅表記(STANDARD・WIDE・EXTRA WIDE)の意味
- メンズとレディースで異なるワイズ基準の落とし穴
- 2Eと4Eの数値的な差(約12mm)と感覚的な違い
- サイズアップで横幅を合わせるのがNGな理由
- 実際に履き比べて感じた「締め付け感」と「開放感」
- 自宅にあるもので足のサイズを正確に測る手順
- ネット通販で失敗しないための選び方のコツ
「あれ、なんかキツイ……いや、気のせいか?」
ネットで一目惚れしてポチった新しいランニングシューズ。届いた瞬間の高揚感は、足を入れた瞬間に「違和感」へと変わりました。
実はこれ、数年前の僕の失敗談です。デザインだけで選んでしまい、ワイズ(足囲)のことなんて完全に無視していたんですよね。「靴なんて紐で調整すればなんとかなるでしょ」とタカをくくっていたのですが、結果は惨敗。30分も歩くと小指が痛くて悲鳴を上げました。
特にアシックスのシューズは機能性が高い分、サイズ選びがシビアです。「2E」とか「4E」とか書いてあっても、正直「何がどう違うの?大差ないでしょ?」と思っていませんか?
でも、断言します。この違いを知らないと、あなたも僕と同じように「タンスの肥やし」を一足増やすことになります。
この記事では、サイズ選びで痛い目を見た30代ライターの僕が、アシックスの2Eと4Eの違いを数値と実体験で徹底的に解説します。これを読めば、もうネット購入で失敗して返品送料を払う無駄なコストも、足の痛みからも解放されるはずです。
目次
アシックスの2Eと4Eの違いとは?基本のワイズ表記を解説
- アシックス独自の幅表記(STANDARD・WIDE・EXTRA WIDE)
- メンズとレディースで異なる基準に注意
この章では、まずアシックスのシューズ選びにおける「基礎知識」を整理します。実は僕も最初はよく分かっていませんでした。「2E」とか「4E」という記号が、ただの飾りではなく、履き心地を決定づける重要なサインだということを。
靴のサイズというと「26.5cm」のような足長(長さ)ばかり気にしがちですが、足幅(ワイズ)が合っていないと、どんなに高級なシューズもただの拷問器具になり下がります。ここでは、アシックス特有の表記ルールと、意外と知られていない男女差の罠について、初心者の方にも分かりやすく噛み砕いてお伝えします。
アシックス独自の幅表記(STANDARD・WIDE・EXTRA WIDE)
まず、アシックスの公式サイトやシューズの箱を見ると、以下のような英語表記が目に入りますよね。
- STANDARD(スタンダード):標準幅
- WIDE(ワイド):幅広
- EXTRA WIDE(エキストラワイド):超幅広
これらが、一般的に言われる「E表記」とどう対応しているのか。ここが一番の混乱ポイントです。
男性用(メンズ)の場合、基本的には以下のようになっています。
・STANDARD = 2E相当 ・WIDE = 3E相当 ・EXTRA WIDE = 4E相当
つまり、「アシックスの2Eと4Eの違い」とは、「STANDARDとEXTRA WIDEの違い」ということになります。
例えるなら、飛行機の座席で言うところの「エコノミークラス」と「ビジネスクラス」くらいのスペースの違いがあると思ってください。STANDARD(2E)が普通の座席だとすれば、EXTRA WIDE(4E)は横幅にかなりゆとりがある状態です。
僕のような典型的な「甲高幅広」の日本人の足には、STANDARDだと窮屈に感じることが多いのが現実なんですよね。

メンズとレディースで異なる基準に注意
ここで一つ、絶対に気をつけなければならない落とし穴があります。それは、「男女で基準が違う」ということです。
もしあなたが、奥さんや娘さんのシューズを代理で購入しようとしているなら、要注意です。女性用(レディース)の基準はこうなっています。
・STANDARD = E相当 ・WIDE = 2E相当 ・EXTRA WIDE = D相当(※モデルによるが基本狭め)
……ややこしいですよね? 僕も書きながら「統一してくれよ!」と思わずツッコミたくなります。
男性にとっての「標準(2E)」は、女性にとっては「幅広(WIDE)」になるんです。ここを勘違いして、「妻は幅広って言ってたから4Eを探そう」とすると、レディースにはそもそも4E設定がほとんどなかったり、あってもブカブカすぎたりします。
心理学でいう「アンカリング効果」(最初に見た数字が基準になる心理)で、「自分は2Eだから妻も2Eだろう」と思い込むのは危険です。ここは一度リセットして、性別ごとの基準を確認する必要があります。
2Eと4Eでは何センチ違う?数値で見るサイズ感の差
- 足囲(ワイズ)における具体的な寸法差
- サイズアップで幅を調整するのはNGな理由
「感覚的なことは分かったけど、結局何センチ違うの?」という疑問にお答えします。
この章では、JIS規格に基づいた具体的な数値の差をご紹介します。数字で見ると「たったそれだけ?」と思うかもしれませんが、靴の中という密閉空間において、数ミリの差は天国と地獄ほどの違いを生みます。
また、よくやりがちな「幅がきついからサイズ(長さ)を上げる」という対処法がなぜダメなのか、その理由についても、僕の失敗談を交えて熱く語らせてください。
足囲(ワイズ)における具体的な寸法差
結論から言うと、JIS規格において、同じ足長(サイズ)の場合、ワンサイズ(Eひとつ分)アップするごとに、足囲は6mm大きくなります。
つまり、2Eと4Eの間には「3E」がありますから、2段階の違いがあります。
計算すると、6mm × 2 = 12mm。
そう、アシックスの2Eと4Eの違いは、数値上「約1.2cm」です。
「え、たったの1cmちょっと?」と思いましたか? 僕も最初はそう思いました。でも、想像してみてください。ウエストのベルト穴一つ分、あるいは腕時計のベルト穴一つ分。
あれが「1.2cm」きつくなったり緩くなったりすると、着け心地は劇的に変わりませんか? 靴の中で足の周囲が1.2cmも変われば、それはもう全く別の靴です。
2Eだと「ギュッと締め付けられる」感覚だったのが、4Eになった途端「足の指でジャンケンができる」くらい開放的になります。
サイズアップで幅を調整するのはNGな理由
これ、僕も昔よくやっていました。「幅がきついから、26.5cmじゃなくて27.5cmを買えばいいや」という作戦。
でも、これはプロライターとして、いや一人のランナーとして断言します。絶対にやめてください。
理由はシンプルです。靴の「曲がる位置」と「足の曲がる位置」がズレるからです。
サイズ(長さ)を大きくすると、当然つま先が余ります。すると走ったり歩いたりする時に、靴の中で足が前後に滑るんです。これを止めようとして無意識に指先に力が入り、結果としてスネが痛くなったり、最悪の場合は爪が死んだりします(経験者は語る…)。
幅が合わないなら、長さを変えるのではなく、「ワイズ(2E→4E)」を変えるのが正解です。
心理学の「現状維持バイアス」で、「いつもこのサイズだから」と同じcmを選びたくなる気持ちは分かりますが、幅のために長さを犠牲にするのは、体に悪い薬を飲むようなものです。
【体験談】アシックスの2Eと4Eを実際に履き比べて感じた違い
- 足を入れた瞬間の締め付け感と指先の自由度
- 4E(EXTRA WIDE)を選ぶべき人の特徴とは
数値の話はこれくらいにして、ここからは僕の主観100%の体験談をお話しします。
実は先日、ショップで「GT-2000」というモデルのSTANDARD(2E)とEXTRA WIDE(4E)を履き比べてきました。店員さんには「買うか分かりませんけど…」と前置きしつつ(笑)。
その時に感じた「リアルな感覚」を、できるだけ生々しくお伝えします。2025年現在、ネット通販が主流ですが、この「感覚」の言語化こそが、試着できないあなたへの最大のヒントになるはずです。
足を入れた瞬間の締め付け感と指先の自由度
まず、いつものサイズで2E(STANDARD)に足を入れた瞬間。「うん、守られてる」という感じでした。悪く言えば「拘束感」です。
アシックス特有のヒールカウンター(カカト部分)のホールド感も相まって、足全体がガチッと固定される感覚。マラソンでタイムを狙うような、ブレを嫌うシリアスランナーならこっちを好むかもしれません。
次に、同じサイズの4E(EXTRA WIDE)に足を入れてみました。
その瞬間、「あ、帰ってきた」と思いました。
まるで、一日中着ていたスキニージーンズを脱いで、ジャージに着替えた瞬間のような開放感。足の指が横に自然と広がるのが分かります。特に小指の付け根あたりの圧迫感がゼロ。
「これこれ!僕の足はこれを求めていたんだよ!」と、店の中で心の中で叫びましたね。
4E(EXTRA WIDE)を選ぶべき人の特徴とは
履き比べた結果、僕が思う「4Eを選ぶべき人」の特徴は以下の通りです。
- 夕方になると靴がキツく感じる人(むくみやすい)
- 靴の小指部分がすぐに破れたり、変形したりする人
- 足の甲が高く、紐を結ぶとベロ(タン)が盛り上がる人
- 長時間履いても疲れにくい「快適性」を最優先したい人
逆に、足が細身の人が4Eを履くと、靴の中で足が泳いでしまい、マメができたり安定感を欠いたりします。
「大は小を兼ねる」ということわざがありますが、靴選びに関しては大嘘です。自分の足に「ジャスト」であることが正義。もし迷ったら、少し厚手の靴下を履いて調整できる分、ややゆとりがある4Eの方が失敗は少ないかな、というのが僕の個人的な見解ですが。
ネット購入で失敗しない!自宅でできる足の測り方と選び方
- メジャーを使って足囲と足幅を正確に測る手順
- アシックス公式のサイズガイド活用術
「じゃあ、自分の足が2Eなのか4Eなのか、どうやって判断すればいいの?」
ショップに行けば計測してもらえますが、仕事や育児に追われる30代、なかなかそんな時間取れませんよね。僕もそうです。
そこで、自宅にあるものを使って、簡易的だけど実用レベルで自分の足のサイズを知る方法を伝授します。面倒くさがりの僕でもできた方法なので、安心してください。
メジャーを使って足囲と足幅を正確に測る手順
用意するものは、裁縫用の柔らかいメジャーだけ。なければ紐と定規でも代用可能です。
- 準備:普段履く靴下を履き、平らな床に立ちます(できれば誰かに測ってもらうのがベスト)。
- 足長を測る:カカトから一番長い指先までの長さを測ります。
- 足囲(ワイズ)を測る:親指の付け根と小指の付け根、一番出っ張っている骨の部分を通るように、メジャーをぐるっと一周させます。
- 確認:体重をかけた状態で測るのがポイントです(座って測ると小さくなります)。
ここで測った「足囲」のミリ数をメモしてください。これがあなたの運命の数字です。
正直、少し面倒ですよね? 分かります。僕も最初は「なんとなく」で済ませていましたから。でも、この「たった3分の手間」を惜しんだせいで、数万円の靴選びに失敗した時の後悔たるや……。心理学の「損失回避性」を刺激しておきますが、ここでの手間は、将来の失敗を防ぐための投資です。
アシックス公式のサイズガイド活用術
数値が測れたら、アシックス公式サイトにある「サイズガイド」の表と照らし合わせます。
例えば、足長が26.0cmで、足囲が255mmだった場合。表を見ると「3E相当」になります。 この場合、2Eだとキツい可能性が高いので、迷わず「WIDE(3E)」あるいは「EXTRA WIDE(4E)」のモデルを検討すべき、という判断ができます。
また、最近はスマホのカメラで足を撮影するだけでサイズを計測してくれるアプリ(ZOZOMATなど)もありますよね。あれもかなり精度が高いです。 個人的には、「アナログ計測」と「アプリ計測」の両方をやってみて、その平均値をとるのが一番確実かなと思っています。
2025年の今、テクノロジーを使わない手はありません。便利なものはガンガン使って、賢く楽にサイズを選びましょう。
まとめ:アシックスの2Eと4Eの違いを理解してベストな一足を選ぼう
ここまで、アシックスの2Eと4Eの違いについて、僕の体験談と数値データの両面から解説してきました。
靴選びって、本当に奥が深いですよね。「たかが幅、されど幅」。この違いを知っているだけで、ランニングの快適さも、休日の散歩の楽しさも大きく変わります。
僕自身、自分に合った「EXTRA WIDE」のシューズに出会ってからは、足の痛みから解放され、子供と公園で走り回るのが以前より億劫じゃなくなりました(体力の低下は否めませんが…笑)。
あなたがこの記事を読んで、「なんとなく」のサイズ選びから卒業し、シンデレラフィットの一足に出会えることを心から願っています。 大丈夫、あなたの足に合う靴は必ずあります。
- アシックスのメンズ2EはSTANDARDで4EはEXTRA WIDE表記
- レディースのSTANDARDはE相当なので男女の違いに注意
- 2Eと4Eでは足囲が約12mm違うため履き心地は別物
- 幅がきつい時にサイズ(長さ)を上げるのはNG行為
- 2Eはホールド感が強く4Eは指先が動かせる開放感がある
- 夕方に靴がきつい人や甲高幅広の人は4Eを検討すべき
- 自宅で足囲を測る際は体重をかけた状態で計測する
- 公式のサイズ表と実測値を照らし合わせて判断する
- アプリなどのテクノロジーも活用して精度を高める
- 「大は小を兼ねる」ではなくジャストフィットを目指す

