副業でオンライン講師のやり方！未経験から収入を得る4ステップとコツ

「自分には特別な才能なんてないし、誰かに教えるなんておこがましい…」

もしあなたがそう思っているなら、少しだけ私の話を聞いてください。

実は私も、数年前までは「ただの会社員」でした。特技といえば、趣味で続けていたヨガくらい。まさかそれが、画面の向こうの誰かを笑顔にし、さらには副収入を生むことになるなんて、夢にも思っていませんでした。

でも、一歩踏み出してみたら世界が変わりました。あなたのその「当たり前にできること」が、誰かにとっては「喉から手が出るほど知りたいこと」かもしれないんです。

この記事では、副業でオンライン講師を始めるための具体的なやり方を、私の失敗談や成功体験を交えながら、手取り足取り解説します。

副業でオンライン講師のやり方とは？

「オンライン講師」と聞くと、ホワイトボードの前で流暢に喋るスーツ姿の人を想像しませんか？ もしそうなら、そのイメージは今すぐ捨てちゃってください。

今のオンライン講師はもっと自由で、もっと身近なものです。

この章では、副業としてのオンライン講師が具体的にどんな仕事なのか、そしてなぜ今、未経験のあなたにこそおすすめなのかを、私の実体験をベースにお話しします。正直、最初は私も「Zoomの設定すら怪しいのに大丈夫か？」と不安でいっぱいでした。でも、蓋を開けてみれば、そこには「教える」というより「シェアする」に近い、温かい世界が広がっていたんです。

まずは、その全体像をサクッと掴んでおきましょう。

オンライン講師の仕事内容と種類

オンライン講師の仕事は、ざっくり言うと「あなたの知識やスキルを、インターネットを通じて誰かに提供する」ことです。ただ、そのスタイルは大きく分けて2つのパターンがあります。

ライブレッスン型は、生徒さんの反応がダイレクトに見えるのが最大の魅力です。「あ、今の説明で分かってくれた！」という瞬間の喜びは、何にも代えがたいものがあります。例えるなら、「友達とカフェでお茶しながら、得意なスマホ操作を教えてあげる」ような感覚に近いですね。

一方、動画販売型は一度作ってしまえば、あなたが寝ている間も働いてくれます。こちらは、心理学でいう「ストック型ビジネス」の要素が強く、時間の切り売りから脱却したい人にはうってつけです。

私の場合、最初はライブ型から始めて、慣れてきたらよくある質問を動画にまとめて販売する…というハイブリッドな形に移行しました。いきなり完璧を目指さず、まずは自分に合いそうなスタイルから入るのが正解です。

未経験や初心者でも始めやすい理由

「でも、実績もないし…」と尻込みしていませんか？ 実は、オンライン講師の世界では、必ずしも「プロ中のプロ」である必要はないんです。

むしろ、「プロ」と「完全な素人」の間にいる「ちょっと先輩」くらいのポジションが、一番需要があったりします。

例えば、あなたがエクセルの関数を少しだけ使えるとします。バリバリのプログラマーから習うのはハードルが高いけど、「あなたなら優しく教えてくれそう」と感じる初心者層は山ほどいるんです。これは心理学の「類似性の法則（自分と似た人に親近感を抱く）」が働くからなんですね。

また、初期費用がほとんどかからないのも大きなメリットです。

お店を開くなら何百万円もかかりますが、オンライン講師なら極端な話、0円で今日からでもスタートできます。この「リスクの低さ」こそが、私が副業として強くおすすめする最大の理由なんです。

副業でオンライン講師のやり方【4つのステップ】

さて、ここからは具体的なアクションプランに入っていきましょう。いざ「やるぞ！」と思っても、何から手をつけていいか迷ってしまいますよね。

私が最初に始めた時は、とにかく手探りで、無駄な機材を買ってしまったり、誰も興味を持たないようなマニアックな講座を作ってしまったりと、失敗の連続でした…。例えるなら、「地図を持たずにジャングルに突入して、とりあえず目についた木を切っていた」ようなものです。

あなたにはそんな遠回りをしてほしくありません。ここでは、最短距離でデビューするための「4つのステップ」を整理しました。この手順通りに進めれば、迷子になることはありませんよ。

教えるジャンルとターゲットを決める

まずは「何を」「誰に」教えるかを決めます。ここがブレると、どんなに良い講座を作っても誰にも届きません。

ポイントは、「自分の当たり前」を疑うことです。

「こんなこと誰でも知ってるでしょ？」と思うことこそが、実はお宝だったりします。例えば、「30分で作れる時短料理」や「スマホで子供を可愛く撮るコツ」など、日常のちょっとしたスキルが大人気講座になるケースは山ほどあります。

そしてターゲット設定も重要です。「誰でも歓迎！」とするよりも、「忙しいママのための」や「60歳から始める」と絞り込んだ方が、「これは私のための講座だ！」と刺さりやすくなります。これは心理学の「カクテルパーティー効果（自分に関係ある情報だけが耳に入ってくる）」を応用したテクニックです。

自分に合ったプラットフォームを選ぶ

次に、どの「場所」で店を開くかを決めます。自前のホームページで集客するのは、無人島にお店を出すようなものなので、初心者は既存のプラットフォームを利用するのが鉄則です。

詳しくは次の章で解説しますが、まずは「自分が使いやすそうか」「自分と同じジャンルの講座があるか」をチェックしてみましょう。登録自体は無料なので、いくつか登録して雰囲気を掴むのもおすすめです。

必要な機材と環境を準備する

形から入るのも大切ですが、最初から高価な機材を揃える必要はありません。私が最初に使っていたのは、5年前のノートパソコンと、100円ショップで買ったスマホスタンドだけでした。

最低限必要なのは以下の3つです。

特に照明は重要です。画面越しの第一印象は「ハロー効果（見た目の良さが全体の評価を引き上げる）」に直結します。明るく映るだけで「ちゃんとした先生」に見えるから不思議です。

カリキュラム作成と集客開始

最後はいよいよ中身の作成です。いきなり長時間の講座を作るのではなく、最初は「体験レッスン」や「30分相談」など、ハードルの低い商品から作りましょう。

カリキュラムを作る際は、「受講生がどう変化するか（ベネフィット）」を意識してください。「ヨガを教えます」ではなく、「肩こりが解消して仕事が捗るヨガ」と伝えるのです。

そして集客ですが、プラットフォーム内での検索対策（SEO）を意識してタイトルにキーワードを入れたり、SNSで発信してプロフィールページに誘導したりします。最初は友人にモニターになってもらい、実績作りから始めるのも賢いやり方ですよ。

副業でオンライン講師のやり方におすすめのプラットフォーム

「道具選び」も大切ですが、「場所選び」はもっと重要です。魚がいない池で釣りをしても釣れないのと同じで、あなたのジャンルに合ったプラットフォームを選ばないと、どんなに良い講座でも閑古鳥が鳴いてしまいます。

ここでは、代表的な4つのプラットフォームの特徴を、私の独断と偏見（と実際の使用感）を交えて解説します。それぞれに「色」があるので、自分に合いそうな場所を見つけてくださいね。

ストアカ（趣味・実用スキル）

「教えたい人」と「学びたい人」を繋ぐ、日本最大級のまなびのマーケットです。個人的には、初心者が最初にデビューするならここが一番おすすめです。

理由はシンプルで、サポートが手厚く、ユーザー層が「学び」に対して前向きだからです。ビジネススキルから、料理、メイク、占いまで、ジャンルが非常に幅広いのが特徴。1回完結の単発講座がメインなので、スケジュール調整もしやすいです。

私も最初はストアカで「初心者向けSNS活用講座」を開きました。レビュー機能がしっかりしているので、良い評価が溜まると「バンドワゴン効果（みんなが良いと言っているものは良い）」が働き、雪だるま式に集客が楽になっていきます。

Udemy（動画販売・不労所得）

世界最大級の動画学習プラットフォームです。こちらはライブ配信ではなく、録画した動画講座を販売する形式です。

最大の特徴は、一度講座をアップロードすれば、あとはプラットフォームが勝手に販売してくれること（もちろん自身の宣伝も必要ですが）。まさに「寝ていても収入が入る」を実現できる場所です。

ただし、動画のクオリティや構成力がある程度求められるため、ハードルは少し高め。最初はストアカなどでライブ講義をして、内容がブラッシュアップされてから、その内容を動画化してUdemyで販売する…という流れが、私が実践した王道パターンです。

ココナラ（相談・アドバイス）

「得意を売り買いココナラ」のCMでおなじみですね。ここは「講座」というよりは、「サービス」や「相談」を出品するイメージが強いです。

「30分悩み相談に乗ります」とか「あなたのアイコン描きます」といった形で出品できます。もしあなたが、体系だった講座を作るのは大変だけど、人の相談に乗るのは好き…というタイプなら、ココナラが合っているかもしれません。

チャットだけでのやり取りも可能なので、「顔出ししたくない」という方にも使いやすいプラットフォームです。

カフェトーク（語学・習い事）

その名の通り、カフェで会話を楽しむような雰囲気でレッスンができるサイトです。語学系が非常に強いですが、音楽やヨガなどの習い事系も充実しています。

海外のユーザーも多いので、もし語学力に自信があるなら、日本語講師として登録するのも面白い選択肢です。スカイプやZoomを使ったマンツーマンレッスンが基本なので、大人数の前で話すのが苦手な人でも始めやすいですよ。

副業でオンライン講師のやり方で稼ぐためのコツ

プラットフォームに登録して講座を作った。「よし、これで申し込みが殺到するはず！」…なんて思っていませんか？ 残念ながら、現実はそんなに甘くありません。

登録した直後は、いわば「無人島にポツンとお店を開いた状態」。そこにお客さんを呼び込み、リピーターになってもらうには、ちょっとした仕掛けが必要です。

私が売れない時代にもがき苦しみながら見つけた、「選ばれる講師」になるための3つのコツを伝授します。これを知っているかどうかで、半年後の収益に雲泥の差が出ますよ。

差別化できる強みや実績を作る

「英語教えます」「ダイエット教えます」のようなありきたりなタイトルでは、競合に埋もれてしまいます。大切なのは「掛け算」で独自性を出すことです。

例えば、「英語」×「元保育士」＝「保育士のための現場で使える英会話」。「ダイエット」×「ズボラ」＝「運動嫌いでも続く！寝ながらダイエット」。

このようにターゲットや切り口を絞ることで、「そうそう、こういうの探してた！」という人に強烈に刺さります。実績がないうちは、「モニター価格」で安く提供し、実績数を作ることに専念しましょう。「100人に教えました」という事実は、強力な権威性になります。

受講生の口コミやレビューを集める

ネットで物を買うとき、必ずレビューを見ますよね？ オンライン講座も全く同じです。初期段階では、利益度外視で「レビューを書いてもらうこと」を最優先にしてください。

講座の最後に「もしよかったら、一言でも感想をいただけると泣いて喜びます！」と素直にお願いしてみましょう。これがあるのとないのとでは、その後の成約率が段違いです。

これは心理学の「ウィンザー効果（第三者の声は信頼されやすい）」そのもの。あなたの言葉で「良い講座です」と言うより、生徒さんの「楽しかった！」の一言の方が、100倍説得力があるんです。

SNSで信頼を獲得する

プラットフォームだけに依存するのは危険です。手数料も取られますし、プラットフォームのルール変更で突然集客できなくなるリスクもあります。

だからこそ、X（旧Twitter）やInstagramで発信し、あなたのファンを作っておくことが重要です。「先生の人柄が好きだから受講したい」と言ってもらえたら勝ちです。

SNSでは、「自己開示（自分の考えや失敗談を話す）」を意識してください。完璧な先生を演じるより、人間味のある発信の方が、親近感が湧いて信頼されやすくなりますよ。

副業でオンライン講師のやり方に関する注意点

ここまで「やろう！稼ごう！」とポジティブな話をしてきましたが、最後に少しだけ現実的な話もしておきます。

アクセル全開で走り出す前に、ブレーキの確認もしておかないと事故りますからね。特に会社員の方は、あとで「知らなかった」では済まされないトラブルもあるので、ここはしっかりチェックしておいてください。

少し面倒な話かもしれませんが、長く安心して続けるための「守りの知識」だと思って読んでくださいね。

本業の就業規則を確認する

一番怖いのは、副業がバレて本業で処分を受けることです。まずは会社の就業規則を確認し、「副業OKか」「許可が必要か」を把握しましょう。

最近は副業解禁の流れですが、まだまだ禁止の会社も多いです。もし禁止されている場合は、顔出しなしで活動する（アバターを使う、手元だけ映すなど）か、ハンドルネームで活動するなどの対策が必要です。

また、確定申告が必要になるライン（年間所得20万円超）も頭に入れておきましょう。稼げるようになってから慌てないように、税金の知識も少しずつ入れておくと安心です。

プラットフォームの手数料を理解する

各プラットフォームを利用するには、手数料がかかります。これが意外とバカになりません。

「3000円で売れた！」と思っても、手元に残るのは2000円ちょっと…ということもあります。価格設定をする際は、この手数料分を考慮して値付けをしないと、「働けど働けど…」状態になってしまうので注意が必要です。

副業でオンライン講師のやり方を実践しスキルを収入に変えよう

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。

「私にもできるかも…？」そんな小さな灯火が、あなたの心の中に灯っていれば嬉しいです。

最初は誰でも初心者です。私も最初の講座を開いた時は、緊張で声が震え、参加者はたったの一人（しかも友人）でした。でも、その一歩があったからこそ、今こうしてあなたに経験を伝えることができています。

オンライン講師の良いところは、「あなたの人生経験そのものが価値になる」ことです。成功体験はもちろん、失敗した経験や、悩んで乗り越えた過程すらも、誰かにとっては「教科書」になります。

準備万端になってから始める必要はありません。走りながら準備すればいいんです。 今日、この瞬間が、あなたにとって一番若い日です。ぜひ、小さな一歩を踏み出してみてください。画面の向こうで、あなたの教えを待っている人が必ずいますから。