獣医師になるには大学選びが鍵!6年間の流れから学費、国家試験対策まで徹底解説
この記事で分かる事、ポイント
  • 獣医師免許取得に必須となる「6年制大学」の仕組み
  • 全国に17校しかない獣医系大学の選択肢と特徴
  • 国立と私立で数百万円から数千万円変わる学費のリアル
  • 合格率を下げる「進級の壁」と6年間の学習スケジュール
  • 臨床実習に進むための共用試験(VETCAT・OSCE)の内容
  • 最終関門である獣医師国家試験への具体的な対策法
  • 動物病院、公務員、研究職など卒業後の多様な進路
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獣医師になるには大学選びがすべてのスタート

この章のポイント
  • 免許取得には「6年制大学」の卒業が必須条件
  • 全17校の獣医系大学リスト(国立・公立・私立)
  • 大学選びで重視すべき「得意分野」と「研究設備」

獣医師になるには大学選びがすべてのスタート「動物の命を救いたい」という純粋な願いを現実に変えるためには、避けて通れない大きな門があります。

それが「獣医学部を持つ大学への入学」です。

獣医師は、人間の医師と同様に、専門の養成課程を修了しなければ国家試験の受験資格すら得られない特別な職業です。

実は、日本国内で獣医師を目指せる大学はわずか17校しかありません。

この限られた椅子を奪い合う受験戦線は非常に厳しく、まずは「どの大学で、何を、どう学ぶか」を冷静に見極めることが、最短で夢を叶える第一歩になります。

免許取得には「6年制大学」の卒業が必須条件

獣医師になるには、文部科学省が指定する6年制の獣医学課程を卒業することが法律で定められています。

4年制の動物看護学科や生物学科を卒業しても、獣医師国家試験を受けることはできませんので注意してください。

この6年間は、例えるなら「基礎から応用までを叩き込む、知識のフルコース」のようなものです。

動物の身体の構造を学ぶ「解剖学」から、病気の原因を探る「病理学」、そして実際の治療を行う「臨床医学」まで、膨大な範囲を網羅する必要があります。

獣医師免許を取得するための唯一の道は、6年制の獣医系大学を卒業することです。

全17校の獣医系大学リスト(国立・公立・私立)

全国の獣医系大学は、国立が10校、公立が1校、私立が6校の計17校です。

  • 国立:北海道大、帯広畜産大、岩手大、東京大、東京農工大、岐阜大、鳥取大、山口大、宮崎大、鹿児島大
  • 公立:大阪公立大
  • 私立:酪農学園大、麻布大、北里大、日本大、日本獣医生命科学大、岡山理科大

これを見ればわかる通り、設置数が非常に少ないため、地域によっては地元を離れての下宿生活が前提となる場合がほとんどです。

これは心理学でいう「希少性の法則(手に入りにくいものほど価値を感じる心理)」を地で行く世界であり、合格には並大抵ではない努力が求められます。

大学選びで重視すべき「得意分野」と「研究設備」

どの大学も「獣医師」を目指す点は共通していますが、実は大学ごとに特色が異なります。

例えば、北海道の大学なら「牛や馬などの産業動物」の臨床に強く、都心の大学なら「犬や猫などの小動物」の高度医療設備が整っている、といった具合です。

うーん、これはどう説明したらいいか……。単に偏差値だけで選ぶのではなく、「自分が将来、どの動物の、どんな問題を解決したいか」というビジョンに合わせて選ぶのが賢明です。

大学によって研究の強みや提携病院の規模が異なるため、オープンキャンパス等での事前調査が不可欠です。

国立と私立で大差!獣医師になるには大学の学費と難易度

この章のポイント
  • 圧倒的に高倍率な国立大学の入試傾向と対策
  • 私立大学の学費相場と奨学金・教育ローンの活用
  • 共通テストの重要性と理系科目の強化ポイント

獣医学部受験を考える際、多くの受験生と保護者を悩ませるのが「学費」と「偏差値」の壁です。

正直に言うと、国立と私立では、かかる費用に文字通り「桁違い」の差があります。

「国立以外は厳しい」と家庭内でブレーキがかかるケースも少なくありませんが、私立には私立の、国立には国立の合格戦略が存在します。

あ、いや、待てよ。……単に「高い・安い」だけで判断するのではなく、卒業後のキャリアや奨学金制度まで含めた「総合的な投資」として捉える視点が大切です。

圧倒的に高倍率な国立大学の入試傾向と対策

国立大学の魅力は、なんといっても6年間で約350万円という学費の安さです。

しかし、その分倍率は極めて高く、共通テストで80%~90%近い得点率が求められることも珍しくありません。

これは心理学の「ハロー効果(国立というブランドが全体の評価を高める現象)」により、全国から優秀な受験生が集中するためです。

対策としては、苦手科目を一つも作らない「バランス型」の学習に加え、記述式の2次試験に対応できる深い思考力が必要となります。

国立大学は費用を抑えられる反面、共通テストから2次試験まで極めて高い完成度が求められる最難関ルートです。

私立大学の学費相場と奨学金・教育ローンの活用

一方で、私立大学の学費は6年間で1,200万円~1,500万円程度が相場となります。

これは一見すると驚くべき金額ですが、各大学には成績優秀者を対象とした特待生制度や、自治体が実施する「産業動物獣医師養成」の奨学金など、負担を軽減する仕組みも存在します。

「お金がないから無理」と即座に切り捨てるのではなく、心理学の「フレーミング効果(伝え方で印象が変わる心理)」を意識して、いかに効率よく資金を確保するかを検討してみましょう。

私立大学の学費は高額ですが、手厚い教育設備や特待生制度を活用することで、国立に勝るとも劣らない環境を手に入れられます。

共通テストの重要性と理系科目の強化ポイント

国立・私立を問わず、獣医学部受験において避けて通れないのが数学と理科(化学・生物)の強化です。

特に共通テストの結果は、多くの大学で足切りや判定の基準となります。

2026年現在の入試トレンドでも、基礎的な計算力と長文の資料読解力がセットで問われる傾向が強まっています。

早いうちに基礎を固め、過去問演習を繰り返すことで、心理学の「自己効力感」を高めていきましょう。

6年間で何を学ぶ?獣医師になるには大学でのカリキュラム

この章のポイント
  • 1年次から6年次までの学習タイムラインと進級の壁
  • 共用試験(VETCAT・OSCE)と実習の重要性
  • 最終関門「獣医師国家試験」合格への戦略

6年間で何を学ぶ?獣医師になるには大学でのカリキュラム「大学に入りさえすれば、あとは楽しいキャンパスライフ!」

もしそう思っているなら、少しだけ覚悟が必要です。獣医学部のカリキュラムは、他学部と比べてもかなりタイトです。

試験期間になれば、分厚い教科書を何冊も丸暗記するような日々が待っています。

しかし、それはすべて「言葉を話せない動物たち」の異変に気づき、命を救うための土台作りです。

ここでは、入学後に待ち受ける6年間の知的冒険の内容を、具体的にのぞいてみましょう。

1年次から6年次までの学習タイムラインと進級の壁

低学年では、教養科目と共に「解剖学」「生理学」「薬理学」といった基礎獣医学を学びます。

高学年になると、内科、外科といった臨床科目が増え、実際の動物を診る実習が本格化します。

実は獣医学部で最も恐ろしいのは、毎年のように立ちはだかる「進級試験」です。

一つでも単位を落とすと即留年、という厳しい大学も多いため、心理学でいう「コミットメントと一貫性(一度決めたことを貫く心理)」を持って、継続的に学習する習慣が欠かせません。

獣医学部の6年間は非常に多忙であり、国家試験受験資格を得るためには厳しい進級ハードルを越え続ける必要があります。

共用試験(VETCAT・OSCE)と実習の重要性

4年次から5年次にかけて、臨床実習に出るための「共用試験」が行われます。

知識を問うVETCATと、手技を確認するOSCE(オスキー)の二段構えです。

これに合格しなければ、大学病院での実習に参加することができず、事実上、獣医師としてのキャリアがストップしてしまいます。

これは心理学でいう「社会的証明(客観的な評価が信頼を生む心理)」の役割を果たしており、全国共通の基準で実力がチェックされる重要な局面です。

最終関門「獣医師国家試験」合格への戦略

6年間の集大成が、毎年2月に行われる獣医師国家試験です。

合格率は例年80%前後ですが、これは「大学側が合格見込みのない学生を卒業させない」というフィルターを通した後の数字である点に注意が必要です。

試験範囲は基礎、臨床、衛生、そして法律まで多岐にわたります。

国家試験は膨大な範囲を網羅する必要があるため、6年次の夏以降は試験対策に特化した集中的な学習が求められます。

進路は多彩!獣医師になるには大学卒業後のキャリアパス

この章のポイント
  • 街の動物病院だけじゃない!公務員や大動物獣医の道
  • 専門性を極めるための大学院進学と専門医制度
  • 社会人からの再挑戦!編入学試験の現状と難易度

「獣医師=ペットのお医者さん」というイメージが強いかもしれませんが、実はその活躍の場は驚くほど広大です。

私たちの食の安全を守る公務員から、世界を股にかける研究職まで、免許一つで開ける扉はいくつもあります。

「どの動物に、どう関わりたいか」によって、働き方も年収も、そして得られる喜びの質も変わってきます。

ここでは、大学卒業後にあなたが踏み出すかもしれない、多様な未来の姿について解説します。

街の動物病院だけじゃない!公務員や大動物獣医の道

卒業生の約半数は、犬や猫を診る小動物臨床へと進みます。

一方で、牛、豚、鶏などの家畜を診る産業動物獣医師は、日本の畜産業を支えるエッセンシャルワーカーとして絶大な需要があります。

また、厚生労働省や農林水産省、保健所などで働く「公務員獣医師」は、感染症対策や食品衛生のスペシャリストです。

これは心理学の「自尊心の欲求(社会に不可欠な存在として認められたい欲求)」を強く満たす選択肢と言えるでしょう。

獣医師の免許を活かせるフィールドは臨床・行政・研究と幅広く、ライフスタイルに合わせたキャリア選択が可能です。

専門性を極めるための大学院進学と専門医制度

最近では、大学卒業後にさらに4年間の博士課程へ進む学生も増えています。

がん治療、眼科、皮膚科など、特定の分野に特化した「専門医」への道も整備されつつあります。

これは心理学でいう「ハロー効果」をさらに高める専門性の武器となり、高度医療を支えるリーダーとしての活躍が期待されます。

医療の高度化に伴い、特定の疾患や臓器に精通した専門性の高い獣医師のニーズが急速に高まっています。

社会人からの再挑戦!編入学試験の現状と難易度

一度社会に出た後や、他学部を卒業した後に「やはり獣医師になりたい」と志す方もいます。

一部の大学では学士編入学試験を実施していますが、募集人員は極めて少なく、入試倍率は20倍を超えることもあります。

これはまさに「針の穴を通すような戦い」ですが、情熱を持って突破した先には、社会人経験を活かした独自性の高い獣医師としての道が開けています。

まとめ:獣医師になるには大学受験を勝ち抜く覚悟が必要

獣医師になるための道は、全17校という限られた大学の門を叩くことから始まります。

国立と私立で大きく異なる学費への対策、そして合格後も続く過酷な6年間の学習と進級試験。これらは決して楽な道のりではありません。

しかし、その苦難の先には、言葉を持たない動物たちの代弁者となり、命を救い、社会を守るという、何物にも代えがたい誇りある仕事が待っています。

2026年、動物たちを取り巻く環境は激変していますが、獣医師の専門性に対する信頼は揺らぐことはありません。あなたがその専門性の翼を手に入れ、羽ばたく日を心から楽しみにしています。

この記事のまとめ
  • 獣医師免許の取得には6年制の獣医系大学を卒業することが絶対条件である
  • 獣医系大学は全国に国立10校公立1校私立6校の計17校しか存在しない
  • 大学選びでは各校が強みとする動物種や研究設備を事前に比較検討すべきである
  • 国立大学は学費が約350万円と安価だが入試倍率が極めて高く難関である
  • 私立大学は学費が1,200万円から1,500万円と高額だが設備が充実している
  • 共通テストでは高得点が要求されるため苦手科目のないバランス良い学習が必要である
  • 大学入学後も進級試験が厳しく国家試験前に留年する学生も少なくない
  • 4年次から5年次に行われる共用試験に合格しなければ臨床実習に進めない
  • 最終学年の2月に行われる獣医師国家試験に合格して初めて免許が取得できる
  • 卒業後の進路は動物病院だけでなく公務員や検疫所や研究職など多岐にわたる
  • 公務員獣医師は食品衛生や感染症対策など社会のインフラを守る重要な役割を担う
  • 産業動物獣医師は日本の畜産業と食卓の安全を支えるプロフェッショナルである
  • 特定の疾患に特化した専門医を目指すなら大学院への進学も有力な選択肢となる
  • 社会人からの学士編入は可能だが募集人数が非常に少なく極めて狭き門である
  • 動物の命を守るという強い使命感と6年間学び続ける継続的な覚悟が求められる
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